2016年9月末での、ハイイールド債券の各指数利回りと私見です。 

マンスリーでアップしていますので、ご参考になれば幸いです。

HYG







( 米国ハイイールド債券 : 6.5% )

8月末の6.7%からさらに低下。

2月中旬には10.0%を超えていたので、350bp以上も低下。 

米10年国債利回りは1.70%で、6月末の1.60%から10bpの上昇。
 
スプレッドは480bp程度で、8月末の510bp程度から30bpのタイトニング。


米国ハイイールド債を投資対象とする投資信託の基準価格は上昇。
 
基準価格決定の主要な3つのファクターである、為替、ベース金利、スプレッドのうち、
 
為替水準は横這いとして、ベース金利はやや上昇したものの、スプレッドの縮小の影響が顕著。


米国ETF : HYG 87.15ドル ( 2016年10月7日終値ベース )



( 欧州ハイイールド債券 : 4.0% )

8月末の3.9%から小幅に上昇。

為替は1ユーロ115円台で、8月末とほぼ同水準。

ベース金利(ドイツ10年国債)は-0.119%で、前月末から7bp程度の低下。

スプレッドはイギリスのEU離脱の国民投票の結果を受けて、6月末に一旦は拡大したものの、

すぐに収束してタイトニング。

9月はまたもやドイツ銀行のクレジットリスクが問題となったことから、ややワイドニング。


欧州ハイイールド債を投資対象とする投資信託の基準価格は、

ベース金利、為替に動きがない状況下、スプレッドがややワイドニングしたもののほぼ横這い。



( 新興国ハイイールド債券 : 6.7% )

8月末の6.8%からは0.1%の低下。

2月中旬以降は低下の一途で、引続き新興国に対する信用不安が後退したことを反映している模様。 



( アジアハイイールド債券 : 6.4% )

8月末の6.4%から不変。

12年8月より7%台で推移。意外にヒストリカルボラティリティは低く、
 
15年8月以降、8%前後で推移していたがその後上昇して、

16年2月中旬に直近ピークの8.4%に到達したが、現在は200bpもタイトニング。

為替は人民元、香港ドルともに対円でほぼ横這い。(ドル円相場の相似形)


アジアハイイールド債を投資対象とする投資信託の基準価格はやや上昇。

為替、ベース金利、スプレッドに大きな動きがない中で、

引続き組入れ債券からの利子収入(インカム)がある程度寄与しているイメージ。


以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。

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