ハイイールド債券・バンクローン・MLP・BDCの各指数利回りと私見です。 ご参考になれば幸いです。
原油価格(WTI先物)の値動きが上下に激しい局面が続いていましたが、
またしても下値を探る展開に移った感もあり、MLPの配当利回りも上昇しています。
債券に関しては、あまり大きな動きはなかったように見受けられます。
( 米国ハイイールド債券 : 7.4% )
前週よりも0.1%の低下。
米10年国債利回りは8月に2%にタッチしてから反転やや上昇したものの、
その後は方向感のない動きに終始しており2.18%。
セカンダリースプレッドはやや縮小が継続して522bp程度。
米国ハイイールド債を投資対象とする投資信託の基準価格はほぼ横這いで推移。
基準価格決定の主要な3つのファクターである、為替、ベース金利、スプレッドのいずれもが、
小動きに留まったことが理由によるものと思料。
( 欧州ハイイールド債券 : 5.1% )
前週と変わらず。
13年10月に5%を下回ってからは、4~5%のレンジで推移していたが5%を上回り始めてからは
方向感のない展開。
( 新興国ハイイールド債券 : 8.4% )
前週よりも0.1%の上昇。
15年3月に8%を割っていたが、15年5月から上昇。3週間前に8%台を回復。
14年12月以来の高水準。少しづつ上昇が続くか。
( アジアハイイールド債券 : 8.0% )
前週と変わらず。
12年8月より7%前後で推移。意外にヒストリカルボラティリティは低いが、
15年1月以来となる8%台が今後も継続するか。
( バンクローン : 6.3% ( 8月末現在の利回り ) )
7月末よりも0.2%の上昇。15年1月以来の高い水準。
12年8月より6%前後で安定的な動きが続いていたが、ここへ来て上昇傾向の兆しか。
米低格付け企業の資金調達と銀行貸付金利の動向に注視。
引続き米国バンクローンを投資対象とする投資信託の基準価格もやや軟調か。
( MLP (配当利回り) : 7.5% )
前週から0.3%の上昇。 (前週は0.2%の上昇。前々週は0.4%の下落。 )
原油価格のボラタイルな展開を受けて、上昇・下落の激しい状況であったが、
またしても原油価格の下落、MLPの配当利回りの上昇の展開か。
【 WTI原油先物 】 約44ドル (2015年9月11日現在)
( BDC (配当利回り) : 9.9% )
前週と変わらず。
14年7月から8~10%のレンジで推移。前々週に上限の目安であった10%に到達。
その後は現在まで10%を挟んだ水準での動きの終始。